設立趣旨
21世紀を迎え、インターネットに代表される国境を越えたオープン・ネットワークを中心とした高度情報通信社会が築かれております。
この高度情報通信社会では、情報通信技術の高度な発達とその利用により、官公庁においては、いわゆる電子政府・電子自治体の実現化、企業においては、企業内情報システムの高度化や電子商取引に象徴されるビジネス革新を、また、個人や家庭においても情報化を促進していくことが期待されております。
このような認識のもと、情報技術に関連する産学官、有識者並びに関連諸団体の連携・交流を活発化し、ハイテク犯罪防止に関する啓蒙普及活動を引き続き行ってまいります。そのため、特定非営利活動促進法に基づく法人格を取得するとともに、セキュリティをベースとした安全なシステム構築や普及をはかる等、高度情報通信社会における安全性の確保と健全な発展に貢献することを目的として設立いたしました。
平成9年より、和歌山県白浜町において「コンピュータ犯罪に関する白浜シンポジウム」を開催してまいりました。当シンポジウムは、和歌山県、同県警察本部、和歌山大学、白浜町、近畿大学、ISACA(情報システムコントロール協会)の有志が実行委員会を構成し、ボランティアで運営しており、毎回、全国から400名以上の方にご参加いただいております。
今回、実行委員会のボランティアメンバーが中心となり、このシンポジウムを恒常的に支援するとともに、これをベースに情報セキュリティの啓蒙活動やセキュリティ技術者の育成、システム監査等の活動を行うことを目的として、さらなる発展を目指し特定非営利法人設立に至りました。
本研究所は、平成16年春に和歌山県田辺市に完成する「IT総合センター」に拠点を置き、情報セキュリティに関する活動をする予定にしております。
平成14年1月吉日
代表理事 臼井 義美